専門医との連携で支える『安心できる診療体制』
かかりつけ小児科は最初の相談窓口
お子さんの健康状態で心配なことがありましたら、まずは小児科にご相談ください。0〜15歳までの小児の病気には様々なものがあり、さらに年齢によってかかりやすい病気が異なります。小児科医は、これらの子どもの病気を幅広く把握していますので、多くの場合スムーズな診断が可能です。
2016年度からは小児かかりつけ医制度が始まり、当クリニックもかかりつけ医としてご登録いただけるようになりました。
小児かかりつけ医制度とは、病気の診療のほか、予防接種や健診などを通して、子どもの発育をかかりつけ医として総合的に見守っていく制度です。かかりつけ医にご登録いただくと、急な病気の診療はもちろん、予防接種のスケジュールや接種相談、診療時間外での電話相談などに対応できます。
ご登録は6歳未満のお子さんで、当クリニックを4回以上受診したことがある方が対象です。Web問診内の、小児かかりつけ医制度の同意書に同意いただくとご登録できます。かかりつけ医登録後でも、ほかの医療機関の受診はできますので、ご心配はいりません。
専門医との連携が必要な理由
小児科は小児の病気のスペシャリストですが、専門的な診療を行う医師との連携も不可欠です。その理由として専門医が対応するメリットと、かかりつけ医と専門医が連携する意義を下記にて説明します。
専門医が対応するメリット
小児科医ではなく、専門医が対応するメリットとしては、専門的な処置ができることが挙げられます。例えば、皮膚科の場合、湿疹やアトピー性皮膚炎の治療は小児科でもできますが、あざを取り除く処置はレーザーが必要なため、レーザー治療を行う皮膚科の受診が必要です。
このように、専門的な機器や検査設備が整っていないとできない診療は、患者さんのメリットを考慮して専門科の受診をすすめています。
かかりつけ医と専門医が連携する意義
かかりつけ医は、子どものこれまでの病気や健診結果などを把握しています。かかりつけ医が、子どもの健康状態や身体の特性を理解した状態で専門医と連携することで、治療もスムーズに運びますし、治療に関してのトラブルも起きにくくなるでしょう。特に成長に伴う身体的変化が激しい小児では、かかりつけ医と専門医が連携する意義は大きいといえます。
かつらこどもくりにっくではどのように連携しているか
かつらこどもくりにっくで行っている、医療機関との連携方法をご紹介します。
地域医療ネットワークを活用した情報交換
当クリニックは、箕面市立病院と連携しており、同院の地域医療ネットワークシステムの活用が可能となっています。箕面市立病院の地域医療ネットワークシステムとは、かかりつけ医が、同院に保存されている患者さんの診療に関する情報を参照できる制度です。
このネットワークシステムにより、当クリニックで外来診療を継続される場合にも、箕面市立病院での治療や検査内容を踏まえて診察することができます。
医師同士のコミュニケーション
医療機関との連携では、医師同士のコミュニケーションも重視しています。当クリニックは、箕面市立病院と大阪大学医学部附属病院と連携していますが、どちらも私の勤務経験がある病院です。
それぞれ、ほぼ全員の先生と顔見知りですので、先生の専門性や得意分野も把握しています。開業後も、直接病院に伺い、治療の相談をすることも少なくありません。このように、紹介状のやりとりだけでなく、顔が見える連携ができるのは強みだと思います。
検査・画像診断の共有
医療機関と連携する際には、紹介状のほかに、必要に応じて検査結果や画像も提供します。しかし、書類を渡して終わりではありません。紹介先の先生に伝えるべきことがある場合は、電話などでコミュニケーションをとり、患者さんの状態を詳しく説明したり、先生からの質問に対応したりしています。
連携体制のあるクリニックをかかりつけ医にするメリット
医療機関と連携体制があるクリニックをかかりつけ医にするメリットは、次の3つです。
どこにかかればいいかわからなくても安心
お子さんに健康不安があったとき、かかりつけ医を最初の窓口にすると、何科を受診したらいいか悩む必要がなくなります。例えば、まぶたが赤く腫れていた場合、眼科か皮膚科か、どちらを受診すべきか悩ましいですよね。小児科医であれば、腫れの状態を診てどちらを受診すべきか判断できますし、もしかしたら小児科で治療ができるものかも知れません。
何科にかかるか、インターネットで調べて悩む時間はもったいないことです。ぜひかかりつけ医にご相談ください。
無駄な通院や検査の心配がない
連携体制があるクリニックをかかりつけ医にすると、不要な通院や検査を減らせます。それは、かかりつけ医が症状に合った診療科と連携し、検査などの情報を共有してくれるからです。
しかし、かかりつけ医を通さずにほかの医療機関を受診した場合は、そのようには運びません。かかりつけ医が把握している検査を、もう一度受けることになる可能性もあります。検査はお子さんの負担にもなりますし、検査費用も余計にかかります。さらに受診する科を間違えると、また別の科を受診しなければならず、時間もかかってしまうでしょう。
不要な通院や検査の負担を減らす意味でも、かかりつけ医からの連携が必要です。
既往歴についても把握していてくれる
かかりつけ医は、お子さんの既往歴や薬の処方を把握しています。これは、重篤な病気になった際にとても重要な情報です。保護者の方が把握していたとしても、正確な情報であるとは限りません。正確で詳細な情報共有ができるという点においても、かかりつけ医をもつメリットはあると思います。
かつらこどもくりにっくが連携する専門医(病院)
かつらこどもくりにっくが連携する主な病院を紹介します。下記の病院以外にも、患者さんのご希望に応じて対応しますので、お気軽にご相談ください。
箕面市立病院
箕面市立病院小児科は、箕面市の中核病院として、急性期から慢性期まで一貫した総合診療を行っている病院です。豊能広域こども急病センターと連携し、夜間・休日の小児急病患者の受け入れも行っています。
私は、同院で2012年に初期研修を行い、その後2014年から2年間小児科で勤務しました。
大阪大学医学部附属病院
大阪大学医学部附属病院(阪大病院)は、1,000床規模の特定機能病院です。同院の小児科は、高度専門診療と先進的な研究、家族中心の統合ケアを強みに、難治性・重症疾患に対応しています。
私が阪大病院に所属していたのは、2016年から開業の直前までです。同院では主に小児の血液・腫瘍疾患(いわゆる小児がん)の診療を専門的に行い、重い病と闘う多くの子どもたちとそのご家族に接してきました。今でも交流の深い病院です。
市立豊中病院
市立豊中病院の小児科は、発達支援も含めた専門性の高い外来と、夜間・救急対応を行っています。小児病棟には院内学級が設置され、長期入院する子どもたちの学びをサポートする体制があるのも特徴です。当クリニックからは少し離れますが、患者さんの病状やご希望に応じて連携しています。
まだかかりつけ医がない方へ
6歳未満のお子さんをお持ちで、まだかかりつけ医がない保護者の方は、信頼できる小児科でかかりつけ医登録を行うことをおすすめします。
当クリニックでは、Webでかかりつけ医登録が可能です。Web問診から小児かかりつけ医制度の同意書に進みご登録ください。登録いただいたお子さんは、急な病気の診療や慢性疾患の指導管理を行うほか、保護者の方の育児に関するご相談も承ります。かかりつけ医制度に関するご質問にもお応えしますので、わからないことがございましたらお問い合わせください。
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